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クリスティーン・フリント・サト:

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 最初日本に来た時、東洋の筆の使い方を学ぼうと思いました。簡単なそれだけの望みでした。でもそのことが、やがて長く多様な道を歩ませることになったのです。

 書との出会いは、近所の友人から習字を習うことに始まります。その後、大阪で書を教えていた榊 漠山先生の教室に通うようになりました。しばらくして川邊 清華先生が来られるようになり、その後、川邊先生の元で10年間書を学びました。

  そして、しばらく書から離れ、自分なりに実験的な表現活動をするようになります。主にミクストメディアによるインスタレーションでした。1999年、芸術教育学修士課程を、英国の大学で始めたのをきっかけに、もう一度墨と筆の世界に戻って来ることになります。3年間、中国人の芸術家、李 庚(Li Geng)が私の墨絵の先生でした。現在、墨作品の発表を日本と英国でするかたわら、墨を使ったワークショップを英国でしています。

 私の表現活動と平行して、墨の芸術についての研究と著作活動をしています。今までに、日本の書に関しての本を一冊出版し、現代書について、そして墨や筆の製作現場などに関する小論文などを発表しました。これらに関して英国での講演もしています。

 現在進行中のプロジェクトとして、ビデオに墨を使った芸術家たちを収めています。書家も画家たちも居ます。そして墨作りの職人さんたちや筆、紙作りの人たちも録画しています。中国や韓国に行って墨の芸術家たちのビデオ撮影をする予定です。

 私の墨の作業はまるで探検旅行の記録です。墨は限りない表現の泉、その範囲といえば、薄暗い雰囲気に、時間をかけて幾重にも塗り重ねられた墨、書的な筆さばきの線に見られる叙情詩、英語の散文詩、版画芸術の基礎などに及びます。やがて私は色々な作品スタイルで作業することになりました。
掛け軸などに見られる縦の表現、巻物などに代表される横の表現やヨーロッパの正方形や長方形の幾何学的表現なども好きです。

 私が、インスピレーションを得ているものが二つあります。風景:基本的要素を探ります。土、火、空気、水などですが、特にそれぞれの動きに興味があります。
もう一つは、書:その形態とリズム。記する痕跡の探索にずいぶん時間をかけています。単純な筆運の痕跡が、文字に見えたり、単に形態に見えたりします。それらは意味を持つかのようであったり、なかったりします。

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学歴等
1977 英国・ダラム大学卒業 哲学・心理学学士
1978・1986 ロンドン・リッチモンド成人学校で色彩学と応用を学ぶ
1982〜92 書を学ぶ(師:川邊清華・毎日書道展審査員)
1999〜02 中国水墨画を学ぶ(師:李 庚)
2002 芸術教育学修士:サリー・ローハムプトン大学 英国

展覧会(個展・小グループ展)
1988 個展:ラ・ポーラ 大阪市
1991 “Responses”スモールマンションアートセンターロンドン 英国
ジャパン・フェスティバル1991 関連企画
1993 個展:ギャラリー中井 京都市
1994 個展:ステアケース・ギャラリー キュースタジオ ロンドン
個展:ルーフガーデン・ギャラリー リリック ロンドン
個展:京都国際交流会館 京都市
1997 個展:現代美術センター 大阪市
1998 個展:5th Space 京都市  後援:ブリティッシュ・カウンシル
“Drawing Tea”女性6人展 法然院 京都市 英国祭98 
 後援:英国領事館/ブリティッシュ・カウンシル
2000 “Ex-Islesモ  女性6人展  大和・日英基金 ロンドン
2001 “Five Views of Japan” 女性5人展 東アジア美術館 
日本祭2001バース 英国
2002 “Paths in Japan”女性5人展 ギャラリー砂翁・トモス 東京都Europe Week 2002
2003 “Mosaic”WAA 展 京都市
個展:Wall Gallery大阪市
2004 “What Draws Us” 女性5人展 法然院 京都市
“Drawing the Line” Orleans Gallery ロンドン
2005 “中国の画家、李 庚 氏と共に“コラボレーション二人展”Wall Gallery大阪市
2006 “Stretch a Point, Draw a Line” 女性5人展 法然院 京都市
2007 “空間の位相” 里博文と共に二人展 Wall Gallery大阪市
“書と非書の際” 展第4回 Art Forum Jarfo、京都

受 賞
1990 書道会・墨艸会展で大阪府知事賞受賞
1992 日本研究論文コンテスト・京都国際文化協会賞受賞

委託作品
1991 アルフレッド・プラウト社 ロンドン 英国
1999 ステンドグラスデザイン:聖フィリップ教会 ノースシーン ロンドン

所 蔵
West Middlesex 病院 英国
Sunderland 芸術大学 英国

出版物
1999 Japanese Calligraphy: The Art of Line and Space”海風社
 助成金:国際交流基金、大和日英基金 
2001 “The Rise of Avant-Garde Calligraphy in Japan” Spring Lines: Contemporary Calligraphy from East and West
展覧会カタログ ブライトン 英国
2003 “Sumi”(墨) Letter Arts Review, Vol 18 #1
2004 “Fude”(筆) Letter Arts Review, Vol 18 #4
詩人Jonathan Brewer:Phantom City のCD-ROM イラスト
2005 “The Four Treasures” (文房四宝) Kyoto Journal # 61
2007 ‘New Directions in Japanese Calligraphy: A small survey of Kyoto based independent and semi-independent calligraphers’ (日本書道の新しい傾向) Letter Arts Review Vol 22.2

その他
1991 墨象ワークショップ企画、朝日カルチャーセンター、ロンドン
1993-03 女性芸術家協会会員 京都市
1996- 国際大学検定・美術/デザイン部門 委託試験官
2004 墨ワークショップ の担当:Breath, Spirit Energy カリグラフィー会議Sunderland, 英国

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